花束を君に/韓国清州だより

2010年~韓国在住。夫(韓国人)と子ども3人(長女2010年生/次女2012年生/長男2014年生)私の母との6人暮らしin清州。

MENU

清州市立美術館 館長、突然の辞任

館長、突然の辞任。

f:id:ura111cheongju:20190522002408j:plain


今回は、

清州市立美術館・館長が辞表を提出した件について取り上げてみました。


(写真、中央のベレー帽の方が

ホンミョンソップ(70)元館長です)


いくつかの新聞の内容を簡単にまとめています。


清州市立美術館や同館が抱える問題について


夫の仕事にも非常にかかわってくるので

私も知っておきたい、


また


美術館や美術にかかわる人には知っていて欲しい、シェアしたい

 

そんな思いでまとめています。


館長、突然の辞表提出


美術館館長の任期は本来2年。


実はまだ任期が残り8ヶ月あった段階で、

突然、館長を降りました。


美術館内外にも大きな波紋を投げかけています。


辞めた理由とは


新聞によると、

「突然の辞任の理由は、清州市役所 某局長との不和のためというところ論議があると思われる」との事です。


昨年8月に清州市役所で人事異動があり、

美術館の直属上級部門局長が変わったそうです。


以来、不仲となり、かなり深刻な状況となっていたとの事。


「ホン館長は

美術分野に知識が全くない、その局長が

美術館の仕事に過度に関与した為、

組織内混乱を助長させたと主張している」。   


ホン元館長の経歴


ソウル大美大彫塑科を卒業した後、

ソウル・大阪・ドイツなど30回余 個展

以後、漢城美大教授を務めた。


初めて美術界から選ばれた館長


また別の記事によると、


清州市は2018年1月に「オープン公募制」を通じ、

ホンミョンソプ清州市立美術館長を任命したとの事。


「地域美術界から継続して行われた要求に応じ、

最終的に、1年半ぶりに

イ・スンフン前市長は公募を通じて美術の専門家を選任したものである」。


清州市役所 職員による学芸員への対応


以下、「中部毎日」を簡単に訳したもの↓

-----

最近<中部毎日>に報道されたホン館長の辞表によると、

「学芸職が任期制という弱点をつく(管理職が)非人道的妄言と脅迫、屈辱的暴言に

苦しむというより、許すことができないのが

監査チームと局長であった。


しかし、(局長から)返って来た反応は、館長の学芸職の個人の好みが不和を起こした事態のようにみなされてしまった。


ホン館長本人は「この地域の美術界と市立美術館の将来のための最後の手段は、辞職する事により警告することしかできなかったことを告白する」


と吐露した。

-----


清州市 地域美術界の声「学芸員を正規職に」


この件で、全国から問い合わせが殺到しているようです。


もちろん、地域の美術界からも。


以下、ネットの新聞記事をそのまま↓

-----

「特に地域の美術界では、

この機会に市立美術館長の職級上方修正と学芸員の正規職化の必要性を提起している。


全国市立美術館の場合、ほとんど3〜4級の館長を任命している。


州市の規模から判断すれば、美術館長4級局長級(書記官)に選任しなければならなかった筈で、


その場合、官僚体制に振り回されることを防止することができること。


また、

「美術館の花」である学芸員の場合、


清州市立美術館は6人の学芸研究士は、 

全て非正規職(5年契約)である。


分館が一つあるテジョン市立美術館は学芸員が9人で、そのうちの2人が正規職である。


地域の美術家たちは

「美術館の作品を購入管理、長期展示計画などを勘案すれば、一生の仕事のコンセプトの正規職学芸員が不可欠だ」と指摘した。


しかし、清州市側は

「正規職転換時、公開採用試験を受けなけれならず、

既存契約の身分の学芸員が負担を感じるだろうと

彼らの立場を考慮した結果だ」と述べた。


しかし、

取材陣が会った市立美術館学芸員の話は違った。


「私たちが正社員への転換について反対したことはない。


試験を受ける場合、準備出来ている人が受験する。


現実的に

管理チームとの業務協議のためにも、

正規職学芸員は必要であることが共通の考えだ」

と述べた。