出典:シネマトゥデイ
今回は、珍しく韓国の映画監督や俳優などについてです。
私は、基本的に韓流ドラマも韓流スター・アイドルも全く興味がない&なかったので、
これまでの韓流ドラマや歌などは、むしろ日本にいる方以上に知りません。
しかし、今回については、ちょっと違います。
日本で現在公開中の韓国映画 「パラサイト半地下の家族」。
大ヒットだそうですね^^
出典:シネマトゥデイ
私はこの映画を韓国で偶然に見たんですが、すごく圧倒されました。
特に最近日本で公開中という事で、
監督と主演の2人へのインタビューなどのYouTubeに動画があがって来たり、
あるいはTwitterで映画についての情報やその他豆知識など、目に触れる機会がとても多くなりました。
そこで、自分が知って面白かった事を是非自分なりにまとめて紹介したいと今回は記事を書きました。
特に、この映画監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホ2人の関係に焦点を当てています。
まずはそれぞれの紹介から。
①映画監督ポン・ジュノ(봉준호)
出典:シネマトゥデイ
< 監督について >
ポン・ジュノ監督は、映画好きな方や韓国映画に詳しい方はかなり有名な方のようで、
これまでの映画で、既に高い評価を得ています。
< 主な作品 >
これまでの映画作品には、
『殺人の追憶』
『グエムル-漢江の怪物-』
『母なる証明』
『スノーピアサー』
などがあります。
特に「殺人の追憶」などは韓国で大ヒットしたそうです(この映画についても別にまた後で触れます)。
「グエムル 漢江の怪物」については、
当時、大学のアトリエで
韓国に留学経験がある先輩と同級生で「面白いらしい」と話をしているのを聞いた事があり、
名前だけ私も頭に残ってました(が、興味がなかったので今まで全く手つけず)。
< 家族など >
Twitterを見ていて初めて知りましたが(@l_epuiseさん)、
監督のポン・ジュノの祖父は超有名小説家の朴泰遠(『小説家 仇甫氏の一日』など)だそうです。
またお兄さんも有名大の教授だとか。。
そういう側の方があのような映画を撮ったと考えると、少々不思議な気もしました。
< 保守政権時代のブラックリストに入っていた事も >
保守政権時代のブラックリストに入っていた事もあったそうです。
(以下、ウィキペディアより抜粋)
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保守派・右派の朴槿恵政権(2013年2月25日~2017年3月10日)によって、政権に不都合な文化人に不利益を与えるとする「文化芸術界のブラックリスト(朝鮮語: 박근혜_정부의_문화예술계_블랙리스트)」に入れられていた。
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時代が時代であれば、公開される事も、ヒットとなる事もなかったのかもしれません。
続いて、主演のソン・ガンホ。
②主演ソン・ガンホ(송강호)
出典:シネマトゥデイ
こちらもこちらで、これまで様々な映画に出て、高評価を得て来た俳優。
(以下、ウィキペディアより抜粋)
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1999年の映画『シュリ』が大ヒット。現在までに大鐘賞の男優主演賞を3度受賞、青龍映画賞の主演男優賞を3度受賞しており、韓国を代表する演技派俳優として知られている
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個人的な好みですが、
私はイケメンの韓流スターたちよりも、この俳優さんがすごく好きです、、、!
(いや、ソンガンホがカッコ悪いという訳ではなく)
今回初めてソン・ガンホを知ったにもかかわらず、その演技力やその他インタビュー動画などを見て、大好きになりました。
実力あり情あり、人間味あり。また飾らない性格。
これこそ本来の韓国という感じの、熱く暖かいものを感じます。
機会があれば、この人のこれまでの出演映画も沢山見てみたいです。
< 出演作 >
『シュリ』
『JSA』
『復讐者に憐れみを』
『殺人の追憶』
『グエムル-漢江の怪物-』
『シークレット・サンシャイン』
『渇き』
『スノーピアサー』
『弁護人』
『タクシー運転手 約束は海を越えて』
など。
ポン・ジュノ監督 × 主演ソン・ガンホという最強タッグ
さて、ここからが今回の本題です。
この2人はこれまでにもいくつかタッグを組んで来ました。
『スノーピアサー』
など。
その中でも今回は最高傑作と言われています。
お互いを尊敬し信頼し合っているからが故の相乗効果のようです。
< 2人のこれまでと今 >
ポン・ジュノ監督は韓国の映画監督では珍しいくらいに俳優たちやスタッフを大事にしていると言います。
今回の「パラサイト半地下の家族」撮影時も、
子役が外に出ているシーンの時、炎天下の撮影は子役にきついと、室内でされ、編集で調節したそうです。
そもそも、その昔ソン・ガンホがオーディションに落ちていた頃、
当時、助監督だったポン・ジュノが落選の連絡をソン・ガンホに入れたところ、
わざわざ連絡してくれたポンジュノにソン・ガンホは感動したそうです。
その後、立場が変わって売れっ子となったソン・ガンホに、ポン・ジュノがダメ元で出演依頼をした時に、
「あなたからの出演依頼があれば、必ず受けると前から決めていた」
といった内容でソン・ガンホが答えたとか。
(言葉は正確ではないかもしれません)
ソン・ガンホはポン・ジュノの人格に敬意を表しているようです。
「自分以上に自分の脚本や映画を理解してくれている俳優」としてソン・ガンホを信頼しているそうです。
また、ポン・ジュノがソン・ガンホを「先輩(선배)」と呼ぶのをよく目にしますが、
その中に韓国の男同士の親しさを感じます。
(韓国では上下関係が非常に強く大事にされています)
< 去年、再度話題となった「殺人の追憶」 >
先程お伝えした通り、
2人でタッグを組んだ前の作品に「殺人の追憶」があります。
これは当時、未解決事件であったものを題材としたもので、韓国では大ヒットしたそうなのですが、
実は去年、再度、この映画について話題となりました。
ずっと捕まらなかったその犯人が何と特定され、逮捕されたからです。
犯人もこの映画を見たそうです。
この映画の中で、刑事役のソン・ガンホが画面越しにこちらを見つめるシーンがあるのですが、
ポン・ジュノ監督は「犯人と目が合うようにしたかった」とインタビューで答えています。
出典:백수골방“살인의 추억:박두만이 마지막에 바라본건 정말 범인이었을까”
最後に
今回は非常に長くなってしまいました。
お付き合い下さり、誠にありがとうございます。
本来、韓国映画にも韓流ドラマにもK-POPにも韓流スターにも興味のない私が初めて惹きこまれた映画。
その監督と主演俳優について、自分が知りたくなり、色々分かった事を今回まとめてみましたが、
いかがでしたでしょうか。
「パラサイト半地下の家族」あるいは、韓国映画などについて、
何かしら参考になれば幸いです。