出展:사회통합장보당
今回は、韓国の「社会統合プログラム」について書きます。
社会統合プログラムとは、
「在韓外国人対象の無料プログラム」の事です。
私は以前、韓国語中級4(4段階)と韓国社会理解(5段階)の授業でお世話になりました。
2021年度の年間予定表がサイトで発表された(12/1)ので、ご案内します。
※コロナ19の影響により、日程や授業方法(対面、オンライン)等はその都度変更を余儀なくされると考えられます。
詳しくは社会統合プログラムのサイト及び地域の多文化センターで逐一ご確認されるのが安心です。
社会統合プログラムとは?
出展:사회통합장보당
<社会統合プログラムとは?>
社会統合プログラムとは、
2009年から開始した韓国の法務部による韓国在住外国人への支援政策の事です。
Korea Immigration & integration program、略して「 KIIP 」と呼ばれています。
(似た感じに聞こえますが、TOPICやTOPIKみたいな語学の資格試験とは異なります)
2007年以降、在韓外国人が100万人を超えるに伴い、
「韓国在住の外国人たちの利便性向上の為、韓国語や韓国文化・韓国社会等の授業を無料で受講可能」という支援が始まったそうです。
< 対象は? >
元々は結婚移住者あるいは韓国で働いている外国人などが対象だったようですが、
今は、ワーホリや留学・出稼ぎなどで韓国に来ている外国人など、韓国で正規ビザを持って生活している外国人などが対象となっているようです。
(日本語案内のカタログPDFがあるので、スクショを載せます↓)
出展:사회통합장보당
授業の受け方
< 問い合わせ & 申し込み先 >
最初に問い合わせする場合の問い合わせ先としては、出入国管理局になると思います。
申し込む場合は、
「社会統合情報網(사회통합정보망)」(以下の写真のサイト)に会員登録をまず行わねばなりません。
出展:사회통합장보당
その上で、決められた期間内に授業の申し込みをします。
(先着順なので要注意)
< 開講される5段階の授業(履修) >
この社会統合プログラムで開かれる授業には、0段階から5段階までがあります。
0段階→韓国語基礎
1段階→韓国語初級1
2段階→韓国語初級2
3段階→韓国語中級1
4段階→韓国語中級2
5段階→韓国社会理解/永住権希望者中心
(6段階→韓国社会深化/帰化希望者中心)
< 授業の決め方 >
どの授業を受けるかまたレベル(段階)の確認などについては、大きく2通りの方法があります。
①事前評価(レベル分けテスト)
「사전편가시험(事前評価試験)」というレベルテストを受けて、自分に合った段階から履修します。
私はこれを受け、4段階(韓国語中級2)から授業を受けました。
※なお、昔は免除だったそうですが、今は試験代を払わねばなりません。
②免除される場合
下記の場合は、事前評価を受けずに授業をそのまま申し込めるようです。
○韓国語が全く初めての初心者
→事前評価なしで0段階から履修可能
○TOPIK(韓国語能力試験)資格所持者
→事前評価なしで、その人のレベル(段階)に合わせた授業から履修可能
※ただ、確か受けてから数年内でないと資格は効力を失うんじゃなかったかなと思います。
永住権(帰化)申請との関係
今はこの社会統合プログラムの履修と永住権申請の確認とは切っても切れない関係になっているようです。
その変遷について↓
(かなり前)
永住権申請の場合には、「個別に面談や電話などで試験があっていた」とか、更にその前になると「それもほぼなかった」とか割と簡単なものだった
(数年前)
「この社会統合プログラムを受けてれば、韓国の永住権取得の時に語学能力の証明として使える」
(2018年~)
「韓国の永住権(帰化)申請時には、社会統合プログラム修了が必須」と制度が変更
(※なお、事前評価(レベル分けテスト)で85点以上を取得した場合は、授業を履修はせず、永住権申請に必要な最終試験(総合評価テスト)のみ受ける事が可能)
<永住権申請の期限>
社会統合プログラムを修了し、総合評価試験通過後については、
永住権はいつ申請してもOKであり、社会統合プログラムの修了の効果への有効期限というのは特にないそうです。
(その点は、韓国語能力試験TOPIKと大きく異なります)
一度受かってしまえば、その後、何年経ってからでも、いつ永住権を申請しても良いとの事です。
(※2019年末、出入国管理局に確認した情報)
※なお、永住権申請をする場合には、社会統合プログラム修了・試験通過以外に多くの必要書類や手続きなどがあるので、その都度よくご確認下さい。
< (ブログでの記事内容)訂正とお詫び >
前に書いた「社会統合プログラム」の内容について1つ訂正とお詫びがあります。
私は前に勘違いして「大学の語学堂で無料で授業を受けられる!」と大喜びしてそのように書いてしまっていたのですが(恥)
(※通常の大学の語学堂は授業料がかなり高い)
ただ単に、忠北大学校という機関が、授業開講の会場として場所を提供しているだけで、
授業の先生は語学堂の方ではなく、多文化専門の先生でした。。。
(勿論、多文化専門の先生も資格が必要で、誰にでも出来る事ではないのですが)
誤解を招く書き方をしてしまっていたので、この場を借りてお詫び申し上げます。