花束を君に/韓国清州だより

2010年~韓国在住。夫(韓国人)と子ども3人(長女2010年生/次女2012年生/長男2014年生)私の母との6人暮らしin清州。

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英語塾の説明会「2028年度大学・改編分析 及び 中学生が把握すべき核心ポイント」

長女の英語塾(ハゴン)の説明会に参加して来ました

1週間前、1月18日の19時に開催された説明会に行ってきました。

 

内容はこちら☟

(テーマ)2028年大学入試・改編分析 及び中学生が把握すべき核心ポイント

(講師)メガスタディ教育(※) キム・チャンシク所長

※無料

 

※私はこういうの疎くて初めて知りましたが、韓国大手予備校だそうです。凛に伝えた時「メガスタディ!?」と反応していました。

 

長女・凛が英語塾に行き始めてちょうど1年になります。その間、全くこのような説明会はなかったのですが、いよいよ中2になるからか、院長が持ち場に戻って来たからか、最近、このような案内が増えて来ました。

 

私は「良い大学に送らねば!!!」という教育ママではないつもりですが、ただ「本人に合う大学には行っておいた方が良い」と考えています。

しかし勿論、外国人かつ韓国の受験未経験者の私には、今の受験状況や体制など全てにおいて、全くチンプンカンプン(+_+)な世界。このような会は本当にありがたい限りです。

 

その時の話や資料などのメモをまとめたいと思いますが、一旦その前に、韓国の現在の大学入試選考方式について。

 

大韓民国の現行の大学入試方式

<選抜選考>

大きく分けて「随時(수시)」「定時(정시)」の2つがある。

 

随時(수시)

高校3年間の内申成績が反映され大学へ入学する入試選抜方法。

高校の内申成績を中心に、定時入試前に大学で新入生を早めに獲得しておく入試制度。

(随時でも、大学修学能力試験(※)の最低等級を要求する選抜もありはするが、基本的に随時は内申成績を中心に評価)

 

※修学能力試験(スヌン)…大学入試共通試験。日本で言う共通テスト。

 

内申成績には中間考査期末考査が含まれ、その他にも、多様な校外活動や受賞歴、学生記録簿、特技なども記載される。

(学生記録簿とは生徒の学校生活態度および学習成長の変化を盛り込んだ生徒総合成長報告書の事を言い、教師が生徒の成長と学習過程を常時観察·評価した累加記録中心の総合記録)

 

随時選考方法としては大きく4つに分かれる。

 

①学生簿教科選考(학생부 교과 전형)

内申成績を主とした学生選抜方法。

修学能力試験(スヌン)での最低学力を適応する大学はゼロ。

 

⓶学生簿総合選考(학생부종합전형)

学生簿教科績と非教科活動(自治・ボランティア・サークル・進路活動),読書,受賞実績,教科詳細能力事項などを総合的に評価。

これらを主に第1段階→書類評価第2段階→第1段階の成績と面接で行われる。

 

③論述外注選考(논술 외주 전형)

大学別に論述により入試選考を行う。

例えば内申40%+論述60%で選抜など。

 

④特技者選考(특기자 전형)

音楽,美術,体育,文学,数学,英語,化学,料理,放送分野で優秀な才能を持つ人を対象とする選考。

 

定時(정시

修学能力試験を受け、大学に入る選抜。

この成績を元にカナダラと上から分けられる。場合により内申成績と論述面接など反映させる事もあるが、割合は修学能力試験に比べ非常に低い。

 

「定時」は修学能力試験以降(定時)に願書受付がされるという意味だと考えると分かりやすい。

 

定時選考方法としては2つ。

 

1.修能外注選考(수능 외주 전형)

修能外注選考を主に選抜するが、修能成績を大学ごとに活用する方式とは違う。

定時選考で大学ごとに反映教科、反映の割合などを別に反映する。

大学で修能点数を大学方式で転換する事を転算点数と言う。すなわち、転算点数は大学自体の反映方式を通じ算出した選考総点の事である。

 

志願先の大学が標準点数、百分位(受験生の「順位」を示す数値)、大学自体の変換標準点数中どのような点数を活用するのか、領域別反映比率と加重値はどうなのかにより結果が変わる事があるので確認が必要。

 

2.特技者選考(특기자 전형)

2028 大学入試制度 改編 確定案

さて、ここからようやく今回の説明会のメモまとめです。

 

<内申5等級制>

・上位圏大学、学生簿教科選考方式に変化

 ☆席次等級より原点数、成就度を参考にする可能性

 ☆教科履修科目,成績,詳細能力及び特技事項等「教科学習発達状況」総合評価比重重視

 ☆修能最低学力基準強化の可能性

・芸才能(芸術・体育)除き,全教科目席次等級適用

 ☆席次等級または点数を上げる為の科目選択

  (例)系列,適性より受講生が多い科目選択

 ☆在学生数が多い特目/自私校,教育特区地域,優秀名門校有利

学生簿総合選考,一般校出身不利

 ☆相対的に高い席次等級獲得に有利であった一般校最上位圏の学生簿総合選考競争力喪失

 

<統合型 修能>

・修能試験準備負担増加

 ☆既存の選択型修能 国語反映教科目全て勉強する事に

 ☆深化数学は残し、文系修能となる各上位圏大学自然系列学科は随時選考へ変化

 ☆統合社会,統合科学ミス一つが致命的に 高3時期に準備しなければならない負担増

・修能成績順で大学,学科決定

 ☆修能満点から医大,歯科大,ソウル大工大,薬大順に志願(専攻/適正無視)

 ☆内申の弁別力と競争力を真面目にやるなら、すぐに定時へ変更!

・定時募集,内申反映大学増加

 ☆現在ソウル大,高麗大が内申反映,2026年から(現高1)延世大も内申反映へ

 

おまけ

いやーーー、

これをまとめながら初めて内容が分かりました(汗;

 

私は正直、いくら韓国で暮らし生きていくにせよ、子どもたちには、学歴重視や周りに振り回され流されるだけの学生生活・勉強経験はさせる気はありません。

それでも将来を本人が選べ掴み取れるように、その為には、まずはよく知っておく事。そうしておかないと、向き合う事も闘う事も出来ません。

こういう機会に私も一緒に学んでいく事が大事だとつくづく感じました。

 

思いがけず長文になりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。