花束を君に/韓国清州だより

2010年~韓国在住。夫(韓国人)と子ども3人(長女2010年生/次女2012年生/長男2014年生)私の母との6人暮らしin清州。

MENU

우수【雨水(うすい)】二十四節気/韓国の歳時記

우수【雨水(うすい)】二十四節気/韓国の歳時記

今年の雨水(うすい)は2月19日(月)でした。

 

雨水(うすい)とは?

「雨水(うすい)」とは、二十四節気のうちの一つです。立春の15日後、年によって多少違いますが、大体2月の18,19日が雨水(うすい)となります。

 

「雨水(うすい)」とは、雪から雨へと変わり、氷が解けて水になる季節の事を言います。草木が芽ぐむ頃で、昔から田畑の準備を始める目安とされて来たそうです。

 

二十四節気とは?

昔からある暦で、季節の目安とされるものです。旧暦とも近いですが、また別なもののようみです。例えば「立春春分夏至秋分冬至」などはよく聞きますよね。これらは、そのまま生活の中に根付いているように感じます。

農業では暦はとても大切だそうです。特に天気予報などない時代に、二十四節気を目安にして来たと言います。

 

二十四節気については、元々立春など以外についても「そういうものがある」という程度は知っていましたが、韓国に来てより意識する事が多くなりました。二十四節気は中国でもともと作られ、それが日本や韓国に伝わって利用されて来たようですが、韓国では、今でも農業が生活に深く根付いており、カレンダーに二十四節気が記載されています。

私の住む清州市などは特に地方都市、農業中心の都市ですし、義両親も農業を営んでいるのでふと意識する事が多いのかもしれません。また、韓国の年間行事や家しごとなども、一つ一つが二十四節気と深くつながっている事を感じます。

 

韓国の우수【雨水(うすい)】

FBで清州市の投稿で「우수/雨水(うすい)」の事がアップされていました。

それを見ると、意味や畑の準備を行うなどは勿論日本と同じですが、家しごとや食べ物などは違っていました。自分の勉強がてらまとめていきたいと思います。

< 農事準備/농사 준비 >

以前は田畑に火をかけて害虫卵をなくそうとしていたそうですが、山火事の危険の為、常に注意が必要な時期だと言います。

< 醤(ジャン)準備 /장을 준비>

この時期に醤(ジャン)(※)を仕込むと、清明(4/4頃)・穀雨(4/20頃)の間の頃に上澄みの醤となる水と味噌とに分ける事が出来ると言います。そしてこの時期に作った味噌は発酵がうまくいき良い味となるそうです。

 

※醤(ジャン)と総称される穀物主体の伝統調味料。韓国の醤油(간장)、味噌、コチュジャン、チョングッチャン(청국장/清麹醤)などに使われます

チョングッチャン…納豆味噌

 

まあ実際は、本格的に農事が始まれば時間がなくなってしまうからこの時期、という理由も大きいようです。

< 雨水(うすい)に食べるもの/우수에 먹는 음식 >

韓国では、雨水(うすい)が来る月には「テボルム/대보름(※)」があり、その時に各種雑穀ご飯と乾燥ナムルを一緒に食べるようになっています。

凍った地が溶け、ヒメニラ、ポムドンなどの春ナムルが出始め、新鮮なナムルを頂きます。

 

(旬の食材)

果物ーいちご、ハラボン

魚ーアサリ、アンコウ

野菜ーニラ、長ネギ、にんにく

 

※テボルム/대보름

陰暦1月15日、新年最初の満月の日の事を言います。

韓国の代表的な名節の1つであり、別名として「正月テボルム(정월대보름、ジョンウォルテボルム)」や「上元(상원、サンウォン)」など呼ばれます。

おまけ

最後に、雨水(うすい)の現代バージョン例と2月の季節の食べ物をまとめたいと思います。

 

①現代バージョン/雨水(うすい)に行う事

ここまで韓国の「雨水(うすい)」について紹介して来ましたが、昔からの習わしの部分が強いのは否めません。清州市公式ブログでは、現代での雨水(うすい)の過ごし方の例が紹介されていました。

 

現代では?

☆春を控え、その前に大掃除をする

☆体つくりの為の運動

☆サンチュ(レタス)苗を買ってきて植木鉢に植えてみる など

 

⓶2月の季節の食べ物(韓国)

あと少しで2月も終わりますが、最後に、韓国の2月の季節の食べ物について( ..)φメモ。

 

2月 季節の食べ物(韓国)

果 物ーいちご、ハラボン

野 菜ーごぼうツルニンジン

魚  ーさわら、鯛

海産物ーアサリ、灰貝(ハイガイ)